2013年5月2日
おはようございます。
すっきり晴れ渡った名古屋の空。明日から後半のゴールデンウィークが始まります。
今日も一日、頑張りましょう。
さて、今日は村瀬鞄行内で行っている、鞄の勉強会「なめし」についてのパートⅡのご紹介です。
クロームなめしとタンニンなめし。なめす方法は2種類あります。
クロームなめしは塩基性硫酸クローム塩に付け込む方法。
タンニンなめしは植物性タンニン(渋)に付け込む方法で、用途によりなめす方法が違います。
柔らかい袋物のハンドバッグなどはクロームなめしの革を使い、硬いビジネスバッグなどはタンニンなめしの革を使うことが多いです。
こちらの講義は革の部位の勉強中。
部位によって、革の値段が違います。しわの多いところは「ショルダー」といって安く、パンとしたところ「ダブルバット」といってベルトやランドセルに使い、値が張ります。
ランドセルはパンとしたところを使うので、形も整い、長持ちするのですね。
カテゴリ [06.鞄づくりの現場から・職人達のお話]
2013年4月25日
おはようございます。
昨日の一日中の雨で今朝の名古屋の空気はとても爽やか。
思いっきり深呼吸しました。
さて、今日も革のお話。
「なめし」とは?
なめしという行為は人類が地球上に誕生すると同じくらい昔から行われています。かのネアンデルタール人ぐらいから。
その頃は煙でいぶしたり、動物の油や植物の汁につけたりする方法でした。
日本では大陸から伝えられた菜種油を使ったなめしも行われていました。
それが、近代になると植物由来の成分を用いたタンニンなめしが発達しました。いわゆる「渋」です。
そして、現代では塩基性硫酸クロムという化学物質で処理するクロムなめしという方法が主流になってきています。
なめすとは・・・そういう物質の液体に長い間付け込んで、革を腐らなくする方法なのです。
今も昔も変わらない方法なんですね。
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